歩行困難

歩行障害の種類・原因と、歩き方を整えるリハビリを解説します。

歩行障害の種類・原因とリハビリ

歩行障害とは、加齢や病気、けが、痛みなどの影響で「安全に、安定して、自分らしく歩くこと」が難しくなった状態をいいます。歩く速度が遅くなった、足が上がりにくい、つまずきやすい、片側に体が傾く、歩くと腰やお尻、脚に痛み・しびれが出るといった変化も、歩行障害のサインとなることがあります。単に筋力が落ちたためと考えず、歩き方や身体の使い方を確認することが大切です。

歩行障害にはいくつかの種類があります。例えば、足を引きずるように歩く「跛行(はこう)」は、膝・股関節・足首の痛み、筋力低下、脚の長さの違いなどが関係します。歩幅が小さく、すり足になりやすい歩き方は、バランス能力の低下やパーキンソン病などの神経系の影響が考えられます。また、片麻痺によって片側の手足が動かしにくい場合には、麻痺した脚を外側へ回すような歩き方がみられることがあります。足先が上がらず、つま先が床に引っかかりやすい「下垂足」も転倒につながりやすいため注意が必要です。

歩行障害の原因は一つとは限りません。膝や股関節の変形、腰部脊柱管狭窄症、坐骨神経痛、椎間板の問題などによる痛みやしびれのほか、筋力・柔軟性の低下、姿勢のくずれ、脳血管疾患、神経疾患、視力や感覚機能の変化なども影響します。特に坐骨神経痛では、お尻から太もも、ふくらはぎにかけて痛みやしびれが出ることで、無意識に痛い側をかばう歩き方になり、さらに身体のバランスを崩してしまうことがあります。

リハビリでは、ただ歩く練習を繰り返すのではなく、まず「なぜ歩きにくいのか」を確認します。立ち上がりや片脚立ち、足首・股関節の動き、体幹の安定性、歩幅、足の着き方、重心の移動などを丁寧にみながら、その方に合った運動や歩行練習を行います。必要に応じて、お尻や太もも、ふくらはぎの筋力を整える運動、関節や筋肉の柔軟性を高める運動、痛みを悪化させにくい姿勢・動作の練習も取り入れます。

五井リハビリデイサービスでは、在宅生活を長く続けるための歩行改善と、坐骨神経痛による歩きにくさの改善を重視しています。経験27年目の理学療法士が、歩き方の特徴や生活上の困りごとを踏まえ、一人ひとりに合わせたリハビリを支援します。急に歩けなくなった、ろれつが回らない、片側の手足が動かしにくいなどの症状がある場合は、早急に医療機関へご相談ください。